「竹」日本の伝統素材を大切にする企業 国産竹集成材のエキスパート

コスモ工房だからできること

竹の工業製品化

平成18年、竹を工業製品として世に出す事を決意。
だが周囲からは、
流通経路も整っていない、日持ちのしない竹を
「工業製品化するなんて無理だ」と言われた。

取り組み

体制 : 流通経路を確立
弘田竹材店を契約仕入れ先とし、同社に切り子(伐採職人)の統括を依頼
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材料調達

  • 材料となる竹は全て高知県産
  • 納入時には高知県内の産地まで管理しデータ分析などに活用
  • 材料として使えるのは成長後3年目以降の直径10cm以上の竹のみ、熟練された切り子によって選別・伐採される
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技術–生産能力

従来の竹の乾燥方法(天然乾燥)だと伐採~加工までに約1年という月日を要した。その要因は、

伐採 → 煮沸 → 日干し乾燥 → 加工
の工程上、天然乾燥(日干し)に約1年かかるからである。

弊社は桟積み技術の活用や乾燥方法を工夫し、伐採~加工までにかかる期間を

 通常約1年 ⇒ 約1ヶ月半に短縮 

 

年間約6万本の竹を消費、工業製品として量産

技術① 桟積み

木材の乾燥方法の一つである桟積み※1の技法を活用し、より早く材料を乾燥させ加工までの時間を短縮している。また一定の間隔で積むことで負荷が一定になり、むらなく乾燥させることができる。
さらに含水率も一定になりやすく品質にばらつきがなくなる。

※1桟積み
(間隔をあけ桟木を置いた上に木材を並べ何段も重ねたもの)
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技術② 人工乾燥

生産能力を上げるため、「竹=天然乾燥」の概念を捨て木材乾燥機で竹を乾燥する事を選択。人工的に乾燥するベストな条件、日数、温度、湿度を研究した。

それにより従来の天候に品質が左右される天然乾燥法よりリスクが軽減、品質は格段に向上し、さらに乾燥にかかる日数を大幅に削減することで生産能力を上げる事に成功した。

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技術③ オートクレープ(釜)による乾留&蒸気処理

オートクレープと呼ばれる釜によって乾留と蒸気処理を竹材の製造工程に取り入れている。乾留によって虫が付きにくい材を作る。また釜の設定温度によって素材の焼き色の濃淡を調整する。さらに蒸気処理によって残留応力を除去し、より狂いの少ない素材を作ることを実現している。また弊社の保有するオートクレープは比較的大きなサイズの釜であり、量産を可能にしている。

乾留と蒸気処理を行わなくても竹材は作れるが、この一手間こそ、竹を工業製品化するための最大の技術だといえる。

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