弊社が竹を扱う理由 – 環境と営利
竹は今から40年ほど前まではカゴやザルなどの材料として使われ日本人の生活の身近にあった。
高度成長期以降、プラスチックなどの普及で竹材の需要が減り、放置される竹林が増え、里山の生態系を壊し、いつしか「竹害」※1といわれるようになった。
迷い
平成18年、コスモ工房で竹集成材の製造を始める前に、竹集成材製のフローリングを生産する事業に関わる機会があった。その事業を通し、あらためて竹を取り巻く環境を知り、
どうにかもっと竹を大量に消費することはできないものか・・・・と悩みながら月日は流れ、
予算的な関係で竹フローリング材の事業が廃止される事になった。
竹は木ではなく草に分類されるため“木”を管理する行政の担当部署は、“草”である竹が周辺環境に害を及ぼしているのを横目で見ながら、どうすることも出来ないでいることに気づき、
「このまま増え続ける竹を放っておけば竹害は拡大するばかり、竹の消費活動に行政が関与出来ないのであれば民間でやるしかない。」
誰かがやらなければ・・・決意
事業はなくなってしまったが、これからも、環境のため、市場に残るわずかなニーズに応えるため、竹を扱う企業の必要性を感じていた。
そして決意は固まり、
いつかは竹を工業製品として世に出すことを決意。
だが周囲からは、
流通経路も整っていない、日持ちのしない竹を
「工業製品化し、ましてや大量生産するなんて無理だ。」と言われた。
それでも挑戦し続ける
ここで終ってしまえば、もう誰も挑戦しない。でも 『誰もやっていない』 ことだからこそ挑戦する価値 と ビジネスチャンス があるのではないか。
株式会社コスモ工房 企業理念
そして現在
経済活性 - 雇用の拡大平成15年、5人の従業員からスタートした会社は今や20名の従業員の規模となっている。また弊社が竹ハンドル事業を行う上で、関係者の雇用は高知県全体で100名を超すと思われる。
弊社の願い
環境と経済面で
高知県の元気につなげる企業であり続けたい